毎回テーマをしぼって、フォートレスの“銃器評論家”タナ・セガールの視点でディープに商品をご紹介するこのコーナー。
記念すべき第1弾のテーマは、細身で握りやすいグリップやバリエーションの豊富さが魅力の、シングルスタックマガジン仕様のガバメントシリーズ。
商品は東京マルイのガスブローバックガンからご紹介します!
今回のラインナップ
■M1911A1 ■MEUピストル ■デザートウォーリア ■ナイトウォーリア ■フォリッジウォーリア
■ストライクウォーリア ■デトニクス・コンバットマスター ■デトニクス・ステンレスシルバー
<ガバメントシリーズの原点 M1911A1> | |||||
![]() 1920年代後半に細部の小改良型が行われ、モデルナンバーを『M1911A1』に変更。以降、1985年にベレッタM92FがM9の名称で採用されるまでの間、実に70年以上の長きにわたって米兵の相棒を務め続けました。 この間に第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、グレナダ侵攻など、米国がかかわった戦争/紛争の場でも実戦使用されており、世界で最もコンバットプルーフされた拳銃として、高く評価されています。 2011年現在、制式拳銃としての座は退いているものの、海兵隊の海外遠征部隊や特殊部隊では依然として使用が続けられており、今もなおM1911タイプの新型拳銃が新規導入され続けています。 古くからの大人気機種という事も有り、これまでに何度もモデルガン/エアガンとしてモデルアップされているM1911A1ですが、中でも東京マルイ製ブローバックガスガンは、実射性能を優先して設計された内部メカの採用による高い実射性能や命中精度、サードパーティによる豊富なカスタムパーツのリリースなど、実用面で他社製品を大きくリードしています! また、スライドやフレームの寸法が実銃のそれと非常に近く、実物ホルスターへもスムーズに収納可能。米軍コスプレでサバイバルゲームに参加するゲーマーのサイドアームとして、また自分だけの1丁を作る為のベースガンとして、おススメの逸品です! |
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<海兵隊の頼れる相棒 MEUピストル> | |||||
![]() 1985年にベレッタM9が新制式拳銃として採用された当時、初期不良によるスライドの破断事故が続出したことも有り、精鋭部隊であったフォースリーコン(強襲偵察部隊)の隊員たちはM9の使用を拒否。独自にカスタマイズを施したM1911A1をサイドアームとして装備していました。 こうした部隊単位のカスタムM1911シリーズの運用実績をもとに、1994年にMEU(海兵遠征部隊)用のサイドアームとして制式採用されたのが、通称『MEUピストル』と呼ばれる一連の特別製M1911A1。初期バージョンは導入予算を抑えるべく、旧式兵器としてモスボール(動態保存)されていたM1911A1のフレームをベースに、新規製造されたカスタムスライドや民間の競技用カスタム用として使用されていた各種カスタムパーツを組み合わせて製造され、その後海兵隊の要求スペックを基にスプリングフィールドアーモリー社が生産した既製品が納入されるようになりました。 採用時期によって細部の仕様が異なるMEUピストルですが、東京マルイがモデルアップしているのはスプリングフィールドアーモリー社に生産が移ってからの後期型。内部メカは同社のM1911A1とほぼ同様ですが、外装パーツは一通り新規製作されており、照準し易いNOVAKサイトや左右どちらからでも解除できるセフティレバーなど、操作性が格段に向上しています! チューンナップ用パーツに付いては従来のM1911A1用パーツがほとんど流用できるので、カスタマイズも容易!ガバ系から1丁だけ選ぶのならコイツがおススメです! |
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<褐色の肌を持つ4.3in M1911> | |||||
![]() 近年ではポリマーコーティングなどの表面仕上げ技術の進歩に伴い、、メーカーサイドで最初から各種環境に合わせたカモフラージュ効果を発揮しうる色合いに仕上げられたカラードモデルも生産されており、好評を博しています。 東京マルイがシングルカーラムM1911シリーズの1バリエーションとしてリリースした『デザートウォーリア』は、同名のキンバー社製カスタムガバメントをモチーフとしたオリジナルデザインを採用。実在デザインの精密な再現にはあえて拘らず、実用性のみを追求した潔いスタイリングが特徴です! ホルスターへの抜き差しや閉所での取り回しの良さを優先して銃身長を4.3inに短縮し、フレームのダストカバー部分には汎用性の高い20mmレイルシステムを追加。これによりウェポンライトやレーザーサイトといったオプションの装着にも対応でき、昼夜を選ばずに使用できるようになっています。 スライドやフレームなどの主要パーツはデザートタンカラーに塗装され、黒1色が常識だったこれまでのM1911とはがらりと変わったイメージに仕上がっています! |
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<漆黒のレイルド1911 ナイトウォーリア> | |||||
![]() そのトレンドは伝統的なM1911系にも波及し、今や各メーカー製1911バリエーションの定番ラインナップとて定着。その鋭角的でアグレッシブななフォルムから、特にアクセサリーの装着を必要としていない一般の銃器ファンの間でも、高い人気を誇っています。。 東京マルイ製ウォーリアシリーズの1つ『ナイトウォーリア』はこうした実銃のトレンドを取り入れたデザインされたモデルで、デザートウォーリアとほぼ同型のレイル付きフレームにMEUタイプのフルサイズスライドを組み合わせています。 全体的なデザインはウィルソンやナイトホークのカスタム1911のイメージをモチーフとしており、ブラック/グレーの2トーンに仕上げられたボディに、シルバーメッキされたアウターバレルが際立ったアクセントを付与!本モデルに合わせて新規製作されたガナータイプのグリップは一般的なチェッカリングでは無くディンプル状の滑り止めパターンを備え、素手/グローブ着用時を問わずに確実なグリッピングを約束するだけでなく、ナイトウォーリアの個性を際立たせる重要なパーツとなっています! |
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<陸軍の象徴カラーを身にまとった4.3in M1911> | |||||
![]() 迷彩服の色調の変化に合わせ、装具のカラーもOD(オリーブドラブ)系から更新され、新たに正式化されたのがグレーに近い色味のフォリッジグリーン。これまでにない個性的なカラーリングで陸軍以外の3軍の兵士との識別も付けやすく、UCP迷彩との親和性も高くなっています。 このフォリッジグリーンをボディカラーに採用したのが、マルイ・ウォーリアシリーズの1機種『フォリッジウォーリア』!基本的なデザインは先にリリースされたデザートウォーリアと同様で、取り回しの良い4.3inバレルとレイルドタイプのフレームの組み合わせが特徴です! 本体カラーの変更に合わせ、UCPパターンカモフラージュパターンでペイントされた専用グリップがコーディネートされ、ACU系の現用装備にぴったりマッチ!陸軍ファンにおススメの1丁です! |
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<格闘戦対応型ハンドガン ストライクウォーリア> | |||||
![]() こうした使用目的に特化したカスタムガンとして、発表当時大いに話題を呼んだのが、ガンスミス(銃器職人)界の鬼才『アラン・ジッタ』氏が手がけたストライクガンシリーズ。銃口を相手に強く押し付けた状態でも正常に発砲出来るマズルガードを始め、ハンマーを抑えられて発砲が阻止される状況を防ぐためのハンマーシュラウド、さらにグリップエンドには相手を組み伏せる際に威力を発揮するスパイク状のアレスティングデバイスが設けられ、その余りに攻撃的な佇まいは見るものを圧倒しました。 このストライクガンをモチーフとして東京マルイが製作したのが、ウォーリアシリーズの最新作『ストライクウォーリア』!実銃のストライクガンはフルサイズのダブルカーラムマガジン仕様1911をベースとしているため、体格の小さなユーザーでは持て余しかねない大型拳銃となっていますが、ストライクウォーリアはシングルカーラム1911のフレームにデトニクスタイプのショートスライドを組み合わせており、マズル部分のストライクフェイスを含めてもフルサイズのガバメントよりコンパクトなサイズにまとめられています! デトニクスタイプのスライドは後退ストロークがフルサイズに比べて短い為、ブローバック時のリカバリーも早く、その分連射に強い仕様となっています。また、フレームにはレイルシステムが標準装備されているため、各種オプションの装着にも対応。サイズに似合わない高い拡張性を誇ります! 某ゲームのCQCや、某映画のガンカタにシビれた方におススメの1丁です! |
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<コンパクト45の元祖 デトニクス・コンバットマスター> | |||||
![]() そんな中デトニクス社がリリースした『コンバットマスター』は、世界初の量産型コンパクト1911であり、9mmショート口径の小型護身用オートであるワルサーPPK/Sと大差ないサイズでありながら、より強力な45ACP弾を使用できるという利点を売りにしていました。 ブッシングレスのコーンバレルによって精度と作動の信頼性を両立させ、小さなスペースで必要充分なテンションを得られるダブルリコイルスプリングを採用。ハンマーダウンの状態から素早くコッキング出来るよう、後方にスロープを設けた独自デザインのスライドを持ち、外観上の大きな特徴となっています。 コンバットマスターのデザインコンセプトは他社のコンパクト45開発にも大きな影響を与え、コルト社純正のコンパクト1911であるオフィサーズACPの登場を促しました。 東京マルイも実銃同様にM1911A1をベースとしてこのコンバットマスターをモデルアップ!特徴的なスロープ付きスライドを忠実に再現するため、断面がD型になった新型ピストンを開発するという、意欲的な製品となっています! グリップフレームは短く切り詰められているものの、使用マガジンの規格はM1911A1やMEU等と互換性があり、フルサイズM1911系のバックアップガンとしても最適。小さなサイズに似合わないハードなリコイルとシャープな作動を堪能できる1丁です! |
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<キャリーガン向けのステンレスモデル> | |||||
![]() このような特徴から私服警官がデューティガンとして愛用するケースも多かったらしく、80年代海外刑事ドラマの傑作『マイアミ・バイス』でも、主人公ソニー・クロケットのバックアップガンとして登場していました。 マルイは独自のメッキ技術でこのデトニクス・ステンレスバージョンをモデルアップ!高い耐腐食性や耐擦過性を誇る『エンヴァイロハードクローム』メッキの採用により、サンドブラスト加工を施されたステンレス鋼を思わせる、落ち着きのあるマットシルバーに仕上がっています! シルバーのメッキ仕上げに合わせてグリップもラバーコーティングを施されたブラックプラスティックグリップがコーディネートされ、クールな雰囲気を演出!思わずスーツ姿でそっと懐に忍ばせたくなるような1丁です! |
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おおよそ10日となっております。