ホップアップシステム(HOP-UP)とは、BB弾が発射されるときに縦回転をかけることで浮力を発生させて、直進的に飛距離を伸ばすための機構です。
参照→Wikipedia「ホップアップシステム」
現在主流となっているポップアップシステムは、バレルを通過しようとするBB弾の上面に一瞬だけブレーキを掛けて回転を加えています。そのブレーキの強さで回転の具合が決まります。
ホップアップシステムがない場合、BB弾は発射されると重力に引っ張られるように地面へゆるやかなカーブを描きながら落ちていきます。もしホップアップのない銃を使って、現在の規制値で水平射撃を行った場合、せいぜい20メートル前後の飛距離しかありません。
一方ホップアップシステムの効いた銃の場合、同じパワーで水平射撃を行うと50メートル前後まで飛距離を伸ばすことができます。
これはBB弾の回転によって発生した「浮力」がBB弾を浮かせることで、長い時間地面に落ちないようにしているためです。
ホップアップシステムには「可変式」と「固定式」があります。
「固定式」はBB弾の通り道上面にブレーキとなる「ホップチャンバー」を固定しているものです。比較的構造は単純ですが、BB弾に与える「浮力」も一定になるため、組立の段階で精密な調整が必要になります。調整の際にはあらかじめBB弾の重さを決めておき、その重さのBB弾にかかる「重力」とつりあうような「浮力」を発生させる必要があるためです。
このように固定ホップアップの銃はBB弾の重さを変更すると弾道が変わる(軽い弾は浮き上がる弾道に、重い弾は落ちやすい弾道になる)のが難点ですが、正しく調整されたホップチャンバーで指定BB弾を使ったときの弾道はゆるみや狂いが起こりにくく、非常に安定しています。
「可変式」はホップチャンバーのかかり具合をネジやレバーで調整できるようにしたもので、使うBB弾にあわせてそのつど調整できるようになっています。ただし固定式と比べるとゆるみや狂いが生じやすいため、こまめな調整が必要です。
おおよそ10日となっております。