M1911A1(ガバメント)に代わる新制式拳銃として1985年に米4軍(陸軍/空軍/海軍/海兵隊)に採用された、イタリア ピエトロ・ベレッタ社製モデル92Fピストルの米軍向けバージョン『M9』。2017年度にSIG P320の軍用バージョンであるM17（フルサイズ）/M18（セミコンパクト）が新制式拳銃となった後も多数が運用されており、パナマ侵攻や湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争に於いて実戦使用されその信頼性が証明された名銃です。

　ベレッタ社特有の上部が大きく切り取られたスライドデザインにより排莢不良によるジャミングの発生率が極めて低く、デコッキングレバーを兼用したマニュアルセフティと、トリガーを定位置まで引ききらない限り撃針の前進を自動的にブロックするAFPB（オートマティック・ファイアリング・ピン・ブロック）セフティといった複数の安全装置を備えたM9は、錬度のまちまちな兵士が数多く在籍する米軍用のサイドアームとしては理想的なデザインといえます。

　XM9トライアルにおける競合機種であったSIG P226となにかと比較されるベレッタ92/M9シリーズですが、実戦で十分なコンバットプルーフを経た本銃に対する従軍経験者の評価は非常に高く、高名なタクティカルインストラクターであるケン・ハッカーソン氏や、カスタムガンメーカー『LTT』社の創設者で12年にわたり米海兵隊に従軍した経験を持つアーネスト・ラングドン氏、ウィルソン・コンバット社の創業者でありガンスミスでもあるビル・ウィルソン氏といった銃のエキスパート達がベレッタ92のファンを公言しています。

　この『M9』を、KSCがガスブローバックハンドガンとしてモデルアップ！リアルな外観と07ハードキック（※システム7）エンジンによる快調なブローバック作動、新型チャンバーによる優れた命中精度を併せ持ち、まさにM9の決定版と言える仕上がりです！

　スライド/フレームといったメインコンポーネントはHW（ヘビーウェイト）樹脂製となっており、射撃時のリコイル（反動）もアップ！基本設計が共通するM93R IIシリーズとマガジンの互換性があるため、32連セミロングマガジンや49連ロングマガジンも使用可能となっています。