日本のメーカーが世界に打ち出した伝説のリボルバー

スミス＆ウェッソン（S&W）とコルト、スタームルガーはリボルバーメーカーとして広く知られる、いわばリボルバー御三家だ。リボルバー御三家以外のリボルバーも数多く存在しており、1960年代、日本国内の数少ない実銃メーカーのひとつであるミロク製作所が海外市場向けに製造したリボルバーがあった。その名は「リバティチーフ」。

S&W M36チーフスペシャルとコルトディテクティブスペシャルを足して2で割ったような特徴的なフォルムを有しており、コレクターアイテムとしてアメリカのガンショーなどで出品されることがあるという。製造中止になって久しいが、ミロク製作所のホームページにある社歴のページを見るとリバティチーフの写真が使われており、実銃メーカーとしての同社の歩みにリバティチーフが欠かせない存在であることが窺える。

今回リバティチーフのバリエーションとして、2インチのマットブラック仕様が登場。

・チーフスペシャルのように2インチバレルにはエジェクターシュラウドが付属していない
・フレーム左側には「LIBERTY CHIEF」の刻印が入っている。コルトと同じくサイドプレートは左側にあり、シリンダーラッチを引くとスイングアウトできる
・フレーム右側には製造メーカーであるミロク（MIROKU）の刻印が入っている
・いわゆるラウンドバットタイプのフレームにはクラシカルなメダリオン付きチェッカーグリップが装着されている

ノーマルのガンメタル仕上げに比べて重厚感のある雰囲気が漂うマットブラック仕様。機構的にもS&Wやコルトを参考にミロク製作所が独自に設計した内部メカが再現されており、7mmキャップ火薬を使って発火させることができる。リボルバーマニアなら手に入れておきたい1挺だ。

■DATA
・全長：164mm
・全高：113mm
・全幅：36.5mm
・重量：500g（カートリッジ含む）
・装弾数：6発