銃器開発史に名を残す天才銃器デザイナー『ジョン・モーゼス・ブラウニング』（ブローニング）が設計を手掛け、ベルギーのファブリク・ナシオナール（FN）社が製造した世界初のスライド式量産自動拳銃『モデル1900』。32ACP弾を使用するストレートブローバック/ストライカー方式の中型オートピストルで、ポケットや上着の下からの抜き撃ちが容易に行えるよう、外装に突起物が露出しないスナッグフリーなフォルムにデザインされています。

　自動拳銃黎明期の製品ということで各部の設計にはまだ試行錯誤の見られる部分もあり、リコイルスプリングがバレルよりも上に配置されるレイアウトが特徴。当時としては非常に高い完成度が評価され、ヨーロッパを中心に爆発的なセールを記録しており、一説によるとその生産数は100万丁にも及ぶと言われています。

　後に本モデルの基本設計をより洗練させる形で傑作『FN M1910』が生まれており、こちらも大ベストセラーとなっています。

　この『M1900』を、海外トイガンメーカー『ACRO』がエアコッキング式ハンドガンとしてモデルアップ！内部機構はオーソドックスなプルコッキング方式ですが、実銃の持つ特徴的なフォルムを余すところなく再現しており、マガジンもダミーカートがあしらわれたフルサイズに近い形状となっています。

　トイガンとしてモデルアップされる機会の少ない1,900年代のピストルとしても貴重な製品です！