19世紀後半に登場し、護身用小型拳銃の代名詞となった、『デリンジャー』と呼ばれる一連の製品群。中でも特に有名なのが、レミントンが1866年から1935年のおよそ70年間に15万丁もの数を製造した上下2連銃身/中折れ式のシングルアクション式2連発ピストル、通称『ダブルデリンジャー』でしょう。

　極めて小型な41リムファイア弾薬を使用、隠し持ちやすく操作性にも優れたデザインからベストセラーとなり、ギャンブラーや女性の護身用として広く愛用されました。現在もアメリカン・デリンジャー社やボンド・アームズ社といったガンメーカーがレミントンデリンジャーのスタイルをコピーした製品を生産しており、このタイプの超小型拳銃の根強い人気が伺えます。

　このダブルデリンジャーを、旧クラフトアップルの流れをくむモデルガンメーカー『MULE』（ミュール）が、完全新規金型による発火式モデルガンとしてモデルアップ！設計の段階から重量感を重視しており、バレル/フレームといったメインコンポーネントへのHW（ヘビーウェイト）樹脂製の採用と金属製インナーシャーシや各部に内蔵されたウェイトにより、樹脂製モデルガンとは思えないずっしりとした手応えを実現しています！

　外観はエジェクターを持たないバレル周りが特徴のアーリーモデル（初期型）仕様で、過去にリリースされた他社製デリンジャーモデルガンでは再現されていなかったテーパー加工されたバレル上部の形状もリアルにモデルアップ。グリップはMULEお得意の金属製ウェイト入り木製フルチェッカーグリップが標準装備されています。

　付属の専用カートには最大3発の5mmキャップ火薬（※別売り）をセットでき、短いバレル長と相まって迫力あるマズルフラッシュと爆音を楽しめます！