第2次世界大戦中、アメリカ軍のNDRC（国防研究委員会）によって企画され、大手自動車メーカー ゼネラルモーターズ社によっておよそ6ヶ月と云う短期間の間に約100万挺が製造された省力生産型拳銃『FP45』。枢軸国の支配下にある国々において抵抗活動を行うレジスタンス組織への支援用として開発されたもので、『リバレーター』（解放者）の通称で知られています。

　薄い鉄板をプレス成形したパーツを電気溶接とリベット止めで組み立てた極めて単純な構造が特徴の単発式拳銃で、銃身にはライフリングすら切られておらず、一説によると必中距離はわずか2m足らずとも言われています。機能的には45ACP弾をかろうじて射撃可能な簡易型銃器ですが、不意打ちで敵兵を倒してその武器を奪うという設計段階で想定された用途には十分な性能でした。

　この『リバレーター』を、ハートフォードがヒストリカル・モデルガンとしてリリース！独特なスタイリングはもちろん、複雑な手順を踏む装填システムや現代のグロック系を彷彿とさせる変則ダブルアクショントリガー機構など、実銃の持つ個性がリアルに再現されています。

　45ACPタイプの専用カートは弾頭部分を外すことで発火用カートとして使用する事が可能。グリップ底部の蓋をスライドさせ、内部に予備カートを収納できるギミックも再現されています。

　2022年度限定モデルの『エイジドエキストリーム』バージョンは経年劣化した実銃の風合いをイメージして製作されており、特殊塗装によりスチールの地肌に浮いた錆すらも再現！樹脂製モデルガンとは思えない、極限のリアリズムが魅力の一丁です！