S&W社製Kフレームリボルバーのベストセラーであるミリタリー＆ポリスことM10をベースに、大型フロントサイトとアジャスタブルリアサイトを組み合わせた『K-38 マスターピース』シリーズ。6インチバレル/パートリッジフロントサイト仕様のターゲットシューティング向けバージョンであるM14 ターゲットマスターピースが最初にリリースされた後、FBIなどの法執行機関からの要請に基づいて開発された4インチバレル/ランプサイト仕様のサービスリボルバーバージョンであるM15コンバットマスターピースがラインナップに加えられました。

　大まかなスタイリングは同社のM19 コンバットマグナムと酷似していますが、エジェクターロッドシュラウドを持たないブルバレルと、38スペシャル弾専用のショートシリンダーにより判別が可能。スリムなKフレームを採用したことによる軽快な携帯性とバランスの良さ、アジャスタブルサイトによる優れた射撃精度から全米の警察/法執行機関に幅広く採用され、公用拳銃のオートピストルへの切り替えが始まりつつあった1980年代後半までの長きにわたって現役を貫きました。

　1970年代初頭には材質をステンレススチールに置き換えたモデル67がラインナップに追加され、カリフォルニア・ハイウェイパトロールが4インチモデルを採用。西海岸特有の照り付けるような日差しの下で業務に就くCHP隊員にとって、発汗による錆の発生を抑えられるステンレスモデルは好評をもって迎えられました。

　この『M67 コンバットマスターピース』をタナカワークスが同社独自のペガサスシステム採用によりガスガンとして初モデルアップ！内部構造は本体の剛性を強化し、ガスの気化効率を見直すことで実射性能の向上が図られたVer.3となっており、外観周りは1972から製造が開始された初期モデルの仕様を再現。

　初期型の特徴であるステンレス製フロント＆リアサイトのカラーリングもシルバーメッキで忠実に再現しています！

　70年代?80年代のアメリカンポリスファンには見逃せない、渋めな逸品です！