構成部品や操作に共通性を持たせ、アサルトライフルやサブマシンガン、多用途機関銃、狙撃銃など、あらゆる用途に対応したバリアントが展開されたH&K（ヘッケラー＆コッホ）社のG3ウェポンシステム。その中で5.56ｍｍｘ45口径のアサルトライフルバージョンとしてラインナップされたのが『HK33』シリーズです。

　7.62ｍｍｘ51口径のバトルライフルバージョンであるG3（HK31）系とよく似た外観ながらより小型軽量化されており、ドイツ本国で正式採用されることは無かったものの、ヨーロッパやアジア、アフリカ、中南米、北米など、世界各国に輸出され、まずまずの成功をおさめました。ベトナム戦争中は採用されたばかりで信頼性に難のあったM16系に替わり、米国のH&R（ハーリントン＆リチャードソン）社でライセンス生産された『T223』が米海軍特殊部隊SEALSや海兵隊の一部で運用されたことも知られています。

　このHK33を、KSCが電動ガンとしてモデルアップ！剛性に優れた金属製レシーバーが標準装備され、シアによるプリコッキング方式を採用することでトリガーを引いてから実際に発射されるまでのロックタイムを短縮するなど、意欲的な仕様に仕上がっています！

　バッテリーを接続していない時、またはメインスイッチをOFFにしている状態では、チャージングハンドルを手動で操作することでコッキング式ライフルとして使用することも可能。実銃同様プッシュピンを抜くだけでアッパーグループ/トリガーパック（※メカボックスと一体）/ストックに分解が可能で、メンテナンスやクリーニングも容易。『LC33K』（クルツ）はフロントサイト直前まで短縮10されたバレルとリトラクタブル（伸縮式）ストックの組み合わせが特徴のカービンバージョン。

＜製品仕様＞
●全長：880mm/688mm（ストック格納時）
●重量：3,110g
●装弾数：80発
●射撃モード：セミオート/フルオート
●使用バッテリー：8.4Vニッケル水素スティックバッテリー