近代銃器の原点とも言えるマズルローダー(先込め式)単発銃の撃発方式には、時代によっていくつかの形式が存在します。中でも有名なのが中世日本で爆発的に普及した火縄銃に用いられた『マッチロック』ですが、発射準備が煩雑な上に、雨などの気象条件によって使用が制限されるという欠点もありました。

　構造が単純で信頼性に優れた銃器を模索する中で考案され、瞬く間に主流派となったのが、フリント（火打石）を利用して火薬に点火する『フリントロック』方式。火縄を準備する必要もなく、発火の信頼性も画期的に向上しました。

　ライフルからショットガンに至るあらゆる銃器に採用されたフリントロック方式ですが、当然ながらハンドガンにも用いられ、将校の武装用や時には決闘用としても使用されました。ヨーロッパやアメリカでは、機能性一点張りの現代銃には無い独特のメカニズムとシルエットに惹かれる愛好家も多く、こうした古式銃を使った射撃競技会なども盛んに行われています。

　これまでインテリア用のデコガン等で製作されることの多かったフリントロック式ピストルを、海外トイガンメーカー『HFC』社がガスガンとしてモデルアップ！バレルの下部に備えられた策杖(※鉛玉の装填や清掃に用いられる棒)部分にマガジンが内蔵され、外観に似合わない21発という装弾数を実現。ギミック面も実銃に忠実に再現されており、リアルさと実用性を兼ね備えたユニークな製品に仕上がっています！

　カラーはゴールドとシルバーの2色をラインナップ。フェイクウッド仕様。

＜製品仕様＞
●全長：410mm
●重量：1,213g
●装弾数：21発
●ガスガン